“ミニ小説のお部屋”にようこそ

マイブックのメニューへ

HIROは2000年の終わりに新潮文庫から出版された「マイブック」を買いました。
その本は、1ページごとに日付と曜日が入っているだけの真っ白な本です。
本の裏表紙には、こんな言葉が書かれていました。

「これは世界に一冊しかない2001年のあなたがつくる本なのです。
どんな風に使うかはあなた次第。
毎日毎日書いて描いて、いろんなことして、2001年のマイブックを完成してください。」

その言葉にHIROは惹かれたのでしょうか?
2001年になった1/1からHIROはそこに自作の“ミニ小説”を綴り始めました。
その小説は12/31まで続けるつもりだったようですが、
5月12日で途絶えてしまっています。
5月13日は母の日でした。母の日という題名だけが残り、後は真っ白なまま・・・・
でも、その日まで一日も欠かさずミニ小説を綴り続けたHIROでした。

このお部屋のHIROは、どのお部屋のHIROより自分の心の闇に正直です。
何故ならば、「マイブック」中の登場人物は架空の人物だったので、
自己を投影し易かったのでしょう。
“自分ではない”登場人物に自己を投影させたので、
安心して自分を表現できたのかもしれないと私は思います。
HIROの心・HIROの魂の痛々しい叫びが聞こえてくるようで、
私は今までそこから目を背け、耳をふさいでしまっていました。
でも、その痛みをHIROは知ってもらいたいと思っている。
そんなHIROの囁きが聞こえるような気がしてきました。
私の心の傷がちょっと癒えてきたからかも知れません。

このお部屋では、「マイブック」の中の一部を紹介したいと思います。
良かったらこのお部屋にお入りになって下さい。
そして、HIROに共感して頂ける人が一人でも現れることを祈っています。

2002年  1月  HIROの母
マイブックのメニューへ

inserted by FC2 system