HIROからの手紙

HIROが思春期病棟に入院していた時に、
あの子はしょっちゅう家族に手紙を書いて送ってくれました。
その手紙は、大抵、母宛でした。
彼が逝ってしまう1ヶ月くらいから、その頻度は多くなっていき、
10日くらい前には、毎日になりました。
彼は自分の運命を知っていたのでしょうか?
彼が逝ってしまった日の10日ほど前(01.5.22)に私にくれたお手紙は、
今の私の心を癒してくれるような内容でした。
その手紙があるから、私は今、救われるようです。
そのお手紙をここでご紹介したいと思います。

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「博樹!〜ガッツだぜ!〜」

美樹子さん、本当に今、HIROは生まれてきて良かった!と実感しています。
何故でしょう?
この間までは「死にたいよ」と心の中で叫んでいた自分が
“本当に駄目で醜い”と今は思える位にプラス思考になることができました。
やっぱり、最近、友達と仲がよくなったことも理由の一つだと今は思います。
生きているってサイコー!!
そして、なにより、そんな“博樹”を作り出して呉れた美樹子さんに感謝!!(パチパチ)
HIROはプラスに生きるよ。信じてね!
今だって、HIROは制限されていても(病棟に入院していたので)、
そこがポイント!〜ガッツだぜ!〜
今のHIROに与えられている課題が今の制限なんだ!って思うと、
何に対してだって平気な顔をしていられると思うんだ。
そして、「今、HIROはHIROの力で生きているんだあ・・・・。」
なんて思えれば最高だよね!
もう一度思いだしてみよう。
(Ayu)♪今日がとても悲しくて明日もしも泣いていても、
そんな日々もあったねと笑える日が来るだろう♪
的な感じかな?
ところで、みひろ&あずさ&常博さん、元気にしているのかな〜?
・・・・・・(中略)・・・・・・・
本当にHIROは生まれてきて、「良かった、ありがとう」と心の底から思っています。

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(おまけ)
HIROは母をその日の気分で、「お母さん」と呼んだり、「ママ」と呼んだり、
時には、この日の手紙のように「美樹子さん」と呼んだりするような子でした。

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